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単糸と双糸
単糸と双糸ってどう違うの?
これは生地に少し詳しい方から良くいただく質問です。
一言でスーツの生地と言っても本当に多くの種類があります。
素材や織りの違い以外にも、糸に注目することでもっとオーダーが楽しくなります。
単糸というのは「一本の糸」という意味です。
ウールの糸は短い羊の原毛を撚って長い糸を作っています。
この単糸を二本撚り合わせることで双糸ができあがります。
撚ることをPLY(プライ)と呼ぶので、単糸は1PLY(ワンプライ)、
双糸は2PLY(ツープライ)と呼ぶこともあります。
また、二本以上の糸を撚り合わせた糸もあります。
三本なら3PLY、四本なら4PLYとなります。
ウール生地における単糸と双糸。
この生地は単糸なので軽いですよ!とか、
こちらは双糸なのでハリがあってシワになりづらいですね。
といった説明を受けたことはありますでしょうか?
ここで勘違いされる方も多いのですが、ウール生地における単糸・双糸の話は緯糸についてのことを指します。
強度が必要な経糸は必ず双糸が使われています。
「イタリアの生地は軽やかで艶があって柔らかい。」
「英国生地はしっかりとした厚みやハリがあって仕立て映えする。」
といった話は、イタリア生地は単糸で、英国生地は双糸で織られていたことからこのような特色がありました。
なぜ過去形なのかというと、現在では双糸のイタリア生地も、単糸の英国生地もたくさんあるからです。
ナポリに代表される、芯地を省いた軽いジャケットを双糸のしっかりした生地で仕立ててみたり、
逆に構築的なブリティッシュスーツを軽くて艶のある単糸の生地で仕立ててみたりするのも面白いですね。
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